戸建編 

戸建Vol.13

現在お住まいの建物であったり、新たに購入するにしても、現在の建物の状態がその後の
リフォームの価格面、間取りなどに大きく影響します。

いざ、『リフォームするぞ!!』って心を決めたものの、思ったことが全て出来るとは限らないのが
リフォームというものです。

木造在来工法の特質は、間取りの変更に対してかなりの自由度があることですが、
多くの方の御要望に『広い空間が欲しい』という項目が必ずといっていいほど含まれており、
どの程度の広さ加減かにもよりますが、やはり、限度というものがあり、
その加減は現在の建物の状態(構造)が関わってきます。
場合によっては、現状よりも狭くなるってことも有り得ます。

リフォームの場合、どんな建物であれ現存の建物を改築するわけですから、元の建物の影響を
どこかしら受けることとなります。
もし、中古住宅を購入し、リフォームをしようと考えておられる方は、
十分に注意をしてください。決して『どうせ全面改装するから問題ないはず』って思わないで下さい。

そして、大きな間取りの変更を行うためには、全面改装(スケルトンリフォーム)が前提になり、
予算もそれなりに掛かるのですが、実際に目に見える部分、たとえばキッチンや浴室などの設備機器、
内装材とは違う部分に大きな費用掛かります。

床下から天井裏、壁の中の構造補強など、普段の生活の中では一切お目見えしない部分です。
品物の値段ではなく、職人さんに払う費用や材料費などで、実際の工事としても一番長期に渡っての
施工となります。
一般の方にとっては、最も金額面が分かりづらい部分です。

ほぼ100%の方のご要望は、ご予算を上回っているという事実があります。
最終的に、膨らむ夢と現実の狭間で格闘することになります。
出来るだけ妥協する部分を減らすためには、初期段階での予算配分が重要になりますので、
その段階でしっかりとアドバイスさせていただきます。


戸建Vol.12

多額の費用を使って建物に耐震性をもとめる以前に、ご自身で出来る災害対策のお話を
ここしばらくは書かせていただきました。
東日本大震災のこともあり、皆さんの中に震災に対する意識が高い今の時期だからこそ、
実践していただきたいと思います。月日の経過とともにメディアの報道も減ってきますし、被災地域から
離れた所では早々に意識が薄れてしまいます。この類のお話は、またほとぼりの冷めた頃に・・・。


久しぶりに本題の『戸建住宅のリフォームについてお考えの方へ』

弊社に相談に来られる方の多くの方から、『古い建物をリフォームするメリットは何ですか?』と、
ご質問を受けます。
お客様の立場によって答える内容は違ってきますが、大抵の人が考えておられる事として、
リフォームと新築との比較効果の一つに、なんとなく建替えに比べてリフォームのほうが安く付く
ことは分かっているのですが、それ以外にリフォームのメリットを見出す事が出来ずにいることが
見て取れます。

  ・費用 : 既存住宅の状態によっては、新築同様の費用が掛かることもあります。
  ・既存住宅の趣 : 部分的に何かを残したり、再利用することができます。
  ・建物サイズの維持 : 最近はオーバーした分を減築して基準に則った建物にする傾向に
   あるようです。

実際のところ、『費用』以外のメリットを探すことは、立地条件や、建物の雰囲気の好みなどといった
個人の価値観以外にはあまり無いのが実情です。とは言え、そこがかなり重要なことではありますが。
では、『いったいどれくらいの費用が必要なのか・・・?』
これから中古物件を買おうとしてる方にとっては、予算配分の上で重要な質問です。
そんな方は購入前に声を掛けてください。不動産屋さんにお願いしたら、私たちも一緒に
見せてもらえます。購入前にリフォームの可能性やお見積りを提示させていただきますので、
建物の購入検討の材料にしてください。


戸建Vol.11

震災に関する情報を得る手段として、ハザードマップを利用した方はいらっしゃいますか?
自宅のみならず、勤め先、子供の学校なども含めて、地域の災害対策情報を知ることで、
いざというとき、冷静で迅速に行動することが出来ます。市役所や町役場、ホームページ
でも公開していますので確認してください。

神戸にある『人と防災未来センター』を訪れた方はご存知だと思いますが、当時の状況を
再認識することができ、行政に頼ることだけでなく、個人でも考えられる防災と減災に
ついても知ることができます。

戸建住宅の耐震性の強化に対する意識は、各地で震災が起こった際に若干高まる
ようですが、相談に来られるほとんどの方の内容に、どこか他人事であるかのような
風潮が感じられます。
テレビなどで被災地の様子を見ることが出来ますが、被災者の『怖かった、悲しい、辛い』
といった感情を自分や家族に置き換えることで、自分たちのするべきことが見えてくる
はずなのですが…。

ざっくり挙げてみれば、
 『緊急時に必要なものの準備』 『保存用の水や食料などの確保』 『家具の転倒防止』
 『家具配置の見直し』 『離れ離れになった家族との連絡手段』 『避難経路、避難場所の確認』
 『停電、断水時の対応策』・・・・・
建築とはさほど関係のない内容ばかりです。
建物の耐震性云々も大事ですが、お金も時間も掛かるものです。その前に、ご自身で出来る
ことがたくさんあります。
大震災当時を思い出したくない方も多くいらっしゃるとは思いますが、後世のために語り継ぐ
ってことも大事なことだと思います。当時を知る人たちの体験談ほど、心に響く言葉はないと
思います。
大切な人を守るために、出来ることをしてあげてください。


戸建Vol.10

先月は木造在来工法の金物補強について書いてみましたので、今回は筋交いについてです。
ざっくり言うと『筋交い=体力壁』なのですが、その形状は斜め、もしくはクロスに取り付け
られております。
これは木造住宅のみならず、軸組み構造の鉄骨の住宅などでも見られるもので、
耐震性能を向上させるためにとても重要な要素であります。
しかし、闇雲に取り付ければいいものではなく、建物全体のバランスを考えて、
ネジレが生じないように配置する必要があります。


【在来工法の場合】
木造在来工法の場合、間仕切を変更する自由度は高いのですが、必要な箇所に筋交いを
入れる前提で間取りの変更を行います。
自由度は高くとも、ご希望にそえないことも多々あります。
そんな時に筋交いを見せる壁を提案しています。
閉鎖的な壁を作るのではなく、筋交い越しに向こうが見えている状態にしていますから、
その家のイメージに合うかどうかの問題は発生しますが、少なくとも建物の安全性を確保して
間取りを確立することができます。

筋交い筋交い


【鉄骨造の場合】
鉄骨造の場合、『ブレース』と表現することが多いです。天井面には水平ブレースも存在します。
開放感を生み出すためのプランとして、間仕切り壁を撤去する場合でも、ブレースは残す
必要があります。

ブレースブレース


戸建Vol.09

建物の耐震性を高めるために使われる金物類の一部を紹介します。
新築工事で当たり前に使われているのもですが、最近ではリフォームでも使うことが多くなっています。
最近は、構造材の仕口(組合せ部分)をプレカット(コンピュータ制御の機械)で刻むことが多く、
大工さんの手刻みと比べて仕口がゆるくなっているのが現状です。
例え、施工時にきっちりしていても、乾燥によって徐々に木は痩せるので、
地震の揺れによって構造材が引き抜かれることがあります。
金物による補強はそれを防止するのが主な目的です。
・・・昔ながらの頑固な大工さん曰く、『金物に頼らない刻みが出来て一人前だ!!』・・・

土台・基礎と柱脚の緊結、上下階の柱相互の緊結に使用します。
(柱の引き抜き防止金物)



柱と横架材の結合に使用します。
(柱の引き抜き防止金物。年々小型化されている金物です。)



柱と梁、柱と土台等を結合するステンレス製の金物です。



横架材と横架材の連結や、2階床梁の継手補強に使用します。



45mm×90mm筋かい(壁倍率2倍)を柱に接合するときに使用します。



垂木と母屋、桁の緊結に使用します。
(垂木のズレや、強風による屋根の捲れ防止)


戸建 Vol.08

必要な構造材と不要なものとの区別をしながら解体を行い、同時に仮補強、
腐食部材の入替えなども行いますから、建替え時の解体とは違って、
リフォームの解体には、かなりの日数を要します。

全ての解体作業を終え、新たな柱や梁などを設置したところで、
以前に述べさせて頂いた耐震補強(構造補強)の施工が行われます。

基本的には『筋交い』の設置です。計画書に基づいて設置され、
継ぎ手には補強金物が取り付けられます。

この金物類は新築に使う物と同じ物で、さらにリフォームならではの特殊なものも使用されます。
ですから、ここでも建替えのケースよりも若干時間を要してしまいます。

建物にはいろいろな構造用金物が使用され、その全てが適切に設置されることにより、
建物構造が安定します。

家が完成してしまうと見えなくなってしまい、その後に設置することは基本的には不可能な物です。

一般の方が目にすることはあまり無いものですが、
建物にとっては非常に重要な役割を果たしていると言えます。

この金物類は年々進化しており、各メーカーさんの研究、
開発が進み、取り付け箇所や目的によってその形状も様々です。

昔は『釘』が基本。まれに鎹(かすがい)が見られる程度。
でも、この『釘と鎹』ってのは、材質に多少の変化があるものの、
今の時代でも形状が変わっていない、古から引き継がれる金物なんですね。


戸建 Vol.07

建替えかリフォームかの選択肢からリフォームを選んだ場合、
それでは、どこまでリフォームするかということになります。

建替えという選択肢があったからには、ほとんど全てを解体して、
建替えに限りなく近づけることになるような気がしますが、
リフォームである以上、どこかで線を引いて部分的に残すことが出来ます。

基本的には健全な構造材(土台・柱・梁など)は残します。
外壁や屋根も問題なければ残すことも出来ます。

構造材のみにして解体をした場合、新築で言う棟上が終わったときの状態になります。
壁の中や天井裏など、昔の建築当時の名残を垣間見ることが出来ます。

この解体工事が建替えとは違って、重機を使うことなくすべて職人さんの手作業となりますから、
非常に手間のかかる作業になってしまいます。
今のご時世、廃材の分別も大切な作業となります。

ここから、間取りにしたがって不要な柱などを取り除くと共に構造の補強を行います。

基礎の補強をすることもあれば、建物全体の傾きを矯正したり、
腐食した土台や柱の入替えを行ったり、
補強計画に則って筋交いや補強金物を設置していくなどの作業を行います。

ここまで来れば、通常の新築工事と行うことは同じです。


戸建 Vol.06

比較的大掛かりなリフォーム工事をさせていただくことが多い弊社ですが、
HDCで接客をしていると、『リフォームと建替え』で悩んでいますという方が、多くいらっしゃいます。

全面改装の過去の事例をご覧頂いて、その内容や金額にびっくりされる方もいらっしゃいますが、
リフォームを取り上げたテレビ番組の影響もあってか、
比較的全面改装のイメージは浸透しているようです。

新築だと、すべてを一新することが出来るのに、新築に近い費用で、
なぜリフォームを選択するひとが多くいるのかというと、
一番の理由は思い出深い住まいが残せるということ。

長年暮らしてきた建物の柱や梁、見えなかった部分でもやはり思い出の一部には違いありません。

その次の理由としては、建築基準法の建ぺい率・容積率の規制が
建築当時より厳しくなっていた場合、今よりも小さい家屋になることがあるからです。

リフォームなら、広さはそのままで一新できます。
または接道などの条件が新築を建てるにはクリアできないといった理由が挙げられます。

では、新築にしたほうがいいケースとしては、
土台や柱などの構造材が白蟻被害や腐食によって大半がリフォームの使用に耐えない場合や、
現在の構造材の過半以上を移動させる場合、現状の構造配置からでは
明らかに希望の間取りを構成することが出来ない場合などです。

リフォームの場合、築年数は変わりませんが、新築の場合はリセットされます。
もし、それほど遠くない将来に販売を考えている場合は、新築にしたほうがいいかもしれません。

いずれにしても、住む人が建物に愛着を持って、きっちりとメンテナンスを行えば、
木造住宅といえども100年程度なら十分に耐えることが出来ます。

『クラッシュ & ビルド』日本の住宅の典型的な考え方であり、使い捨て社会の縮図です。
古くても修繕を繰り返して、建物を大切に見守る意識が大切だと思います。

放置された建物ほど、劣化の速度は速いものです。
住む人のDⅠY精神も大切な要素だと思います。


戸建 Vol.05

これまでに建物の耐震に関していろいろと書いてきました。
そして、前回は震災に備えるために必要なことに関しての内容でした。

今回は家具の転倒防止に関して、具体的に書いてみます。
リフォームを行う際、家具を造作で作り付けにすれば、転倒の心配はないのですが、
お手持ちの家具を置いている場合、震災時の転倒が気になるところです。

マンションでもほぼ同じなので、是非実践してみてください。

要は、固定することですから、下の図のような方法が一般的な手段となります。

しかし、問題は壁の中の柱などを探す方法です。
壁を軽く叩けばなんとなく音が変わるのですが、やはり分かりにくいので、
確実な方法としまして、ホームセンターなどで売っている『下地探し』を使用してください。
壁に向かって押し込むと針が飛び出して、下地があると止まり、無いと奥まで刺さる仕組みです。

長さ35㎜以上のビスで、しっかりと柱などの下地に固定することが重要となります。
家具自体も角に近いところで下地のしっかりしたところに固定してください。


戸建 Vol.04

今回も引続き、耐震補強に関してです。この話題は全ての住宅にとって、
必要不可欠であり、最も重要な要素であると言えるのはないでしょうか。

耐震性はリフォームに関わらず、新築でも同様で、しっかりした構造の建物があってこそ、
長く、安心して暮らしてゆけるというものです。

構造を二の次にして、住宅の話をするってのは、どうかと思いますが・・・


でも、その前に・・・ いま、『震災に備えてますか?』

①家具類の店頭防止、落下防止
②怪我の防止対策
③家屋や塀の強度確認
④消化の備え
⑤火災発生の早期発見と防止対策
⑥非常用品を備える
⑦家族での話し合い
⑧地域の危険性の把握
⑨防災知識を身につける
⑩防災行動力を高めておく

【停電に備えて】
 懐中電灯・ローソク(倒れにくいもの)
【ガス停止に備えて】
 簡易ガスこんろ・固形燃料
【断水に備えて】
 飲料水(ポリ容器などに)※1人1日3L目安
【火災に備えて】
 消火器・三角消火バケツ・風呂の水の汲み置きなど。
【避難・救出に備えて】
 おの・ハンマー・スコップ・大バール・防水シート・のこぎりなど。
【非常持出し品】
 飲料水・携帯ラジオ・衣類・履物・食料品・マッチやライター・貴重品・懐中電灯・救急セット・筆記用具・雨具(防寒)・チリ紙など生活に欠かせない用品です。

(消防庁指標)


一戸建冊子
マンション冊子
 
当社施工範囲:
兵庫県:神戸市・明石市・加古川市・高砂市・姫路市・三木市・三田市・宝塚市・伊丹市・川西市・小野市・芦屋市・西宮市・尼崎市
大阪府:豊中市・池田市・箕面市・吹田市
その他地域、ご相談に応じます。詳しくはこちらからお問い合わせ下さい。